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2010年03月25日 11:00【武蔵野大学との共同研究】医薬品成分「南天実エキス」に炎症性物質の産生を抑える効果があることを新たに見出しました

 ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社(本社:東京都港区、社長:中野 正隆)は、武蔵野大学薬学部薬理学研究室(阿部 和穂(かずほ) 教授)と、医薬品成分である南天実エキスの有効性と安全性を検証するために共同研究をおこなっております。このたびこの共同研究において、南天実エキスに炎症性物質の産生を抑える効果があることを新たに見出しました。

 

 今回の研究成果は2010年3月28日(日)〜30日(火)、『日本薬学会第130年会』(岡山)にて発表いたします。

<演題名>

 「A549細胞におけるリポポリサッカライド誘発シクロオキシゲナーゼ-2誘導に対する南天実エキスの抑制効果」

 社団法人日本薬学会『日本薬学会第130年会』(岡山) http://nenkai.pharm.or.jp/130/web/

 

■結果ならびに考察

 のどに炎症がおきると、腫れや痛みの原因となる炎症性物質の産生が増えることが知られています。今回、細胞を用いた実験により、炎症性物質のひとつであるプロスタグランジンE2 (以下PG E2)※1と、PG E2を産生する酵素シクロオキシゲナーゼ-2 (以下COX-2)※2に対する南天実エキスの作用を評価しました。細胞にリポポリサッカライド※3を処置すると、PG E2とCOX-2の量が増加します。この時、南天実エキスを加えておくと、PG E2とCOX-2の産生が有意に抑制されました。これにより、南天実エキスに炎症性物質の産生を抑える働きがあることが明らかになりました。

 

◎用語説明

  1.  ※1 プロスタグランジンE2   炎症の際に体の内で産生され、腫れや痛みの一因となる物質
  2.  ※2 シクロオキシゲナーゼ-2  PGE2を産生する物質
  3.  ※3 リポポリサッカライド     グラム陰性菌の細胞壁構成成分で、細胞に作用してPG E2・COX-2を産生させる物質

 

 

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